黒いドレス

   作詞・作曲:水越 恵子 / 編曲:萩田 光男

   右を見ても左を見ても
   お手をどうぞワインはいかが
   白いタイにタキシード決めて
   使い古しの言葉はたくさん
   私はいつもの黒いドレス

   表へ飛び出せば
   眠ったアスファルト
   薬指のリング
   にぶい音でひびく
   愛のかけらもない
   退屈な生活(くらし)
   私は帰らない
   黒いドレス すてて

   夜も更けず 朝も来ない
   コールガール 引き上げ出した
   暗い路地の向こう側にも
   帰る場所があるというの
   私はシルクの黒いドレス

   あやつられるように
   道をひき返した
   窓にもれる灯り
   パーティーもフィナーレ
   傷んだヒールだけ
   あの人は気にする
   ほほ笑をつくって
   ドアを開ける私


     
みぎをみてもひだりをみても おてをどうぞわいんはいかが しろいたいにたきしーどきめて つかいふるしのことばはたくさん わたしはいつものくろいどれす
おもてへとびだせば ねむったあすふぁると くすりゆびのりんぐ にぶいおとでひびく あいのかけらもない たいくつなくらしに わたしはかえらない くろいどれすすてて
よるもふけずあさもこない こーるがーるひきあげだした くらいろじのむこうがわにも かえるばしょがあるとゆうの わたしはしるくのくろいどれす
あやつられるように みちをひきかえした まどにもれるあかり ぱーてぃーもふぃなーれ いたんだひーるだけ あのひとはきにする ほほえみをつくって どあをあけるわたし