草原に降る雨

  作詞・作曲:水越 恵子

   二人でいたあの日は
   昔のような昨日のような
   アルバムめくるように
   辿り着いたこの草原

   鉛色の空をあおいだ
   体中を風はおおった

   春に降る雨 手の平に落ちて
   思い出が降り注いだ
   愛したことも時が流れ過ぎ
   懐かしさを連れてくる

   二人は肩を並べ
   萌える大地見つめていたね
   笑顔でふり向けたのに
   心濡らす草原に降る雨

   一人で見る同じ風景
   胸の奥に答えを知った

   悔やむことなど少しもできない
   6000日の暮らしは
   失うよりも心に得たこと
   あまりに多かったから

   二人は寝ころびながら
   続くはずの未来を話し
   眩しい空に向かう
   針葉樹は遠く高く揺れてた

   六月の誕生日
   大切に祝ってる
   今があるから

   二人になったあの日の
   切なさも薄れてゆく
   無理して忘れようと
   しなくていい時は来るのね

   アルバムこれで閉じよう
   背を向けるの雨の草原

   二人でいたあの日は
   昔のような昨日のような・・・



     
そうげんにふるあめ
  さくし・さっきょく:みずこし けいこ
      ふたりでいたあのひは    むかしのようなきのうのような    あるばむめくるように    たどりついたこのそうげん
       なまりいろのそらをあおいだ    からだじゅうをかぜはおおった
       はるにふるあめ てのひらにおちて    おもいでがふりそそいだ    あいしたこともときがながれすぎ    なつかしさをつれてくる
       ふたりはかたをならべ    もえるだいちみつめていたね    えがおでふりむけたのに    こころぬらすそうげんにふるあめ
       ひとりでみるおなじふうけい    むねのおくにこたえをしった
       くやむことなどすこしもできない    6000にちのくらしは    うしなうよりもこころにえたこと    あまりにおおかったから
       ふたりはねころびながら    つづくはずのみらいをはなし    まぶしいそらにむかう    しんようじゅはとおくたかくゆれてた
       ろくがつのたんじょうび    たいせつにいわってる    いまがあるから
       ふたりになったあのひの    せつなさもうすれてゆく    むりしてわすれようと    しなくていいときはくるのね
       あるばむこれでとじよう    せをむけるのあめのそうげん
       ふたりでいたあのひは    むかしのようなきのうのような・・・