水彩画

   作詞・作曲:伊藤 薫 / 編曲:川上 了

   秋風が吹きぬける ちぎれ雲が流れる
   そして終わりをつげる 楽しかった夏の日
   愛をおしえてくれた やさしかったあの人
   何もなかったような 水彩画に似た恋
   たとえ夢でいいから もう一度愛されたい
   そしてサヨナラの意味 (わけ) を聞いて
   誓う二度と恋など
   もう二度と恋など したくないとつぶやく
   われたサーフィンボード 砂浜に打ちよせる
   あんなに燃えた太陽 今は眩しさもなく

   遠く水平線にすい込まれてゆく日々
   疑うことも知らず 時のたつのも忘れ
   風よおしえてほしい いくつもの悲しみを
   過ぎた日のこととして 忘れてしまうすべを
   瞳(ひとみ)を閉じて見れば 二人の笑顔がある
   だけど今の私は涙 そうよ二度と恋など
   もう二度と恋など したくないとつぶやく
   砂まじりの嵐が 人のない砂浜に
   幕のおりた芝居を 洗うように淋しく


                       
あきかぜがふきぬけるちぎれぐもがながれる そしておわりをつげるたのしかったなつのひ あいをおしえてくれたやさしかったあのひと なにもなかったようなすいさいがににたこい
たとえゆめでいいからもういちどあいされたい そしてさよならのわけをきいて ちかうにどとこいなど
もうにどとこいなどしたくないとつぶやく われたさーふぃんぼーどすなはまにうちよせる あんなにもえたたいよういまはまぶしさもなく
とおくすいへいせんにすいこまれてゆくひび うたがうこともしらずときのたつのもわすれ かぜよおしえてほしいいくつものかなしみを
すぎたひのこととしてわすれてしまうすべを ひとみをとじてみればふたりのえがおがある
だけどいまのわたしはなみだそうよにどとこいなど もうにどとこいなどしたくないとつぶやく すなまじりのあらしがひとのないすなはまに まくのおりたしばいをあらうようにさびしく