地平通り

 ※ 長居はしないでね茜色の空
   早く星を連れてきて

  誰も知らない場所がある
  地平通りって言うの
  あれはまだ私が6つか7つの頃のこと
  祭囃子を抜け出して
  一人遠回りをしてみたくなったの
  それはとても偶然
  いきなり目の前に高い丘が広がって
  その上は空しか見えなかった
  まるで地平線みたいだったの
  だから地平通りって言うの

  ススキはとっても意地悪で
  赤とんぼが停まろうとすると
  わざと体を震わせるの
  少ししてまた停まろうとすると
  やっぱり体を震わせて
  でも本当は風に揺れて遊んでいたのね
  私はとっても羨ましく見てた

  それから何度も何度も
  地平通りに行って 色んなことを話しかけたの
  ごきげんいかが?
  でも私は仲間に入れてもらえなかったんだ
  赤とんぼは遠くへ飛んでっちゃったし
  ススキはぼんやり立ってるだけ

  頭の上に一番星頭の上に流れ星
  大きく息を吸い込んで
  両手で仰いでみたけれど
  キラキラ私には届かない

  ある朝目が覚めて
  私は急いで地平通りに走って行った
  最後の星が地平通りに
  吸い込まれていくのを見たの
  誰にも内緒にしておいた場所
  地平通り

  今でも時々思い出すの
  夕焼けを見るたびに

 ※ くりかえし

  泣き虫で淋しがり屋の
  あの子をまた思い出すから

 ※ くりかえし

  ちっちゃな あの子には
  もう会いたくないから


           
ながいはしないでねあかねいろのそら はやくほしをつれてきて
だれもしらないばしょがある ちへいどおりっていうの あらはまだわたしがむっつかななつのころのこと まつりばやしをぬけだして ひとりとおまわりをしてみたくなったの
それはとてもぐうぜん いきなりめのまえにたかいおかがひろがって そのうえはそらしかみえなかった まるでちへいせんみたいだったの だからちへいどうりっていうの
すすきはとってもいじわるで あかとんぼがとまろうとすると わざとからだをふるわせるの すこししてまたとまろうとすると やっぱりからだをふるわせて でもほんとうはかぜにゆれてあそんでいたのね わたしはとってもうらやましくみてた
それからなんどもなんども ちへいどおりにいっていろんなことをはなしかけたの ごきげんいかが でもわたしはなかまにいれてもらえなかったんだ あかとんぼはとおくへとんでっちゃったし すすきはぼんやりたってるだけ
あたまのうえにいちばんぼし あたまのうえにながれぼし おおきくいきをすいこんで りょうてであおいでみたけれど きらきらわたしにはとどかない
あるあさめがさめて わたしはいそいでちへいどおりにはしっていった さいごのほしがちへいどおりに すいこまれていくのをみたの だれにもないしょにしておいたばしょ ちへいどおり
いまでもときどきおもいだすの ゆうやけをみるたびに
なきむしでさみしがりやの あのこをまたおもいだすから
ちっちゃなあのこには もうあいたくないから