つないだ手

  作詞・作曲:水越 恵子

   長い夜が明けて今東の空から
   太陽はそっと誰かを照らしてる

   真紅の花や緑の木々が
   光を浴びて浮き立つ
   両手を広げて深く吸い込む
   地上の命と匂い

   なんて麗しいの
   この世界に 生きているって

   人は人に疲れ心荒む日もある
   けれど救い会えるのも人と人
   私達の旅は限りがあるからこそ
   つないだ手は片時も離さずに

   広がる雲と吹く風の午後
   飛び立つ小鳥の羽音
   背中にそれぞれ揺れるランドセル
   じゃれ合う声が追い越す

   なんて愛おしいの
   ジグザグして 駆けてく姿

   良いことも悪しきこともきっと起こるだろう
   せめて平和な未来でさえあれば
   愛をくれた人をいつの日か想うだろう
   それが君の生きる力に変わる

   大切にしたい人に出会えた時から
   人は幸せが増えてゆくのだろう

   私達の旅は限りがあるからこそ
   つないだ手は片時も離さずに


     

ながいよるがあけていまひがしのそらから
たいようはそっとだれかをてらしてる

しんくのはなやみどりのきぎが
ひかりをあびてうきたつ
りょうてをひろげてふかくすいこむ
ちじょうのいのちとにおい

なんてうるわしいの
このせかいに いきているって

ひとはひとにつかれこころすさむひもある
けれどすくいあえるのもひととひと
わたしたちのたびはかぎりがあるからこそ
つないだてはかたときもはなさずに

ひろがるくもとふくかぜのごご
とびたつことりのはおと
せなかにそれぞれゆれるらんどせる
じゃれあうこえがおいこす

なんていとおしいの
じぐざぐして かけてくすがた

いいこともあしきこともきっとおこるだろう
せめてへいわなみらいでさえあれば
あいをくれたひとをいつのひかおもうだろう
それがきみのいきるちからにかわる

たいせつにしたいひとにであえたときから
ひとはしあわせがふえてゆくのだろう

わたしたちのたびはかぎりがあるからこそ
つないだてはかたときもはなさずに