私への誓い

  作詞・作曲:水越 恵子

   ずっと見てきた この海の青さを
   ただぼんやりと 今は見ている
   夢なら良かった 目覚めればそこには
   ありきたりの暮らしがあった

   冬の向こうに 春は待つだろうか
   胸に手を当てて歩き出す 希望がこぼれぬように
   風の匂いに 甘い花の記憶
   好きな季節 感じる心がまだ残されていた

   ずっと見てきた この海は元のように
   静かな波 繰り返してる

   闇の向こうに 光があることを
   会いたくて会いたくて会えない あなたも願っている
   肩に触れた手や 何気ない人の言葉
   支えられるたび明日という先を信じられた

   そして満開の桜が空をおおい
   うるむ目で花びらに手をやり そっと誓っていたの
   次もその次も 負けないで咲き誇って
   きっと笑顔で仰ぐ私がここに立っている


   ― 忘れまい。3月11日を。 ー



     
わたしへのちかい
  さくし・さっきょく:みずこし けいこ
      ずっとみてきた このうみのあおさを    ただぼんやりと いまはみている    ゆめならよかった めざめればそこには    ありきたりのくらしがあった
       ふゆのむこうに はるはまつだろうか    むねにてをあててあるきだす きぼうがこぼれぬように    かぜのにおいに あまいはなのきおく    すきなきせつ かんじるこころがまだのこされていた
       ずっとみてきた このうみはもとのように    しずかななみ くりかえしてる
       やみのむこうに ひかりがあることを    あいたくてあいたくてあえない あなたもねがっている    かたにふれたてや なにげないひとのことば    ささえられるたびあしたというさきをしんじられた
       そしてまんかいのさくらがそらをおおい    うるむめではなびらにてをやり そっとちかっていたの    つぎもそのつぎも まけないでさきほこって    きっとえがおであおぐわたしがここにたっている
           ― わすれまい。3がつ11にちを。 ー